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トーソン初体験 [読んだ本 / 好きな文章]


破戒 (新潮文庫)

破戒 (新潮文庫)

  • 作者: 島崎 藤村
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: ペーパーバック

数年来にわたってお世話になっている床屋さんには、暇つぶしのための本の中に「漫画で読む日本の古典」みたいなのが何冊か置かれています。そこで途中まで目を通したのがこの『破戒』(の漫画版)ッス。へー、受験勉強で作品名だけは知ってたけどこんな話なのかーと興味をもって、本物のほうも読んでみた。

明治期の長野の学校を舞台に、主人公の教師が被差別部落出身であることをひた隠しにして過ごすが…というお話。さぞかし堅苦しくて読みづらい本なんだろうなと思っていたら、意外や意外、そんなことはほとんどなくて、ぐいぐいとお話に引っ張られてしまった。文体や言葉遣いはさすがに古い(し、当て字がめちゃくちゃに多い!)んだけど、ストーリーがエンターテイメントしてて飽きなかったんよ。
つまり、主人公・丑松の出自がバレそうになる過程をじわじわと遠いところから描いていって、クライマックスでバーンっていう感じ。そのハラハラっぷりがしっかりと飽きさせない仕組みになっていたし、想像もしていなかった淡い色恋のお話も並行して進んでいくしで。これが島崎藤村の狙ってやったことか、はたまた結果的に起伏に富んだ構成になったのか…やっぱどう考えても前者だろうな。いままで「苗字とファーストネームが紛らわしい人」程度の認識でしたけど、まじすいませんでした。トーソンさすが。

それにしても差別問題っちゅうのは根が深いやね。特に気になったのが、この小説での差別の捉えられ方。それは、差別そのものを憎むというよりは、差別されてしまう身分・立場を憎むっていうスタンスであるような気がすること。現代から考えると、そりゃちょっと違うよというツッコミも入れることが出来るかもしれないけど、やっぱそれは後世ならではの特権であって、差別に対する闘争(?)においては必然的にこういうプロセスを辿るものなのかもしれない。ごめん、本当に何言ってるのか分からない文章だ。

オレ自身、正直言って、差別というものがよく分からないです。それが良くないものっていうことは「何となく」というレベルでは理解しているつもりなんだけど、その理論的なバックボーンとなると極めて心許ないッス。おまえはボンクラ私大の法学部で何を学んだのかね。
しかも、自分自身の中にも差別意識の芽のようなものが絶対にあると思う。それを、お勉強で学んだ清らかな建前で封じ込めて涼しい顔してるだけなんじゃないかっていう自分に対する疑念。うーん、やっぱり根深いゼ。
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